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陸上女子短距離 野村有香/福島千里/北風沙織/寺田明日香選手
陸上女子短距離 野村有香/福島千里/北風沙織/寺田明日香「目標は逃げていくもの」
     






- 皆さんが陸上を始めたきっかけは何だったのですか?
野村 私は人数が少ない小学校だったので、大会に人数合わせとして陸上競技に参加したのがきっかけです。小学校6年生の県大会ハードル競技で優勝して調子に乗りました(笑)。
- (一同笑)。福島選手は?
福島 私は運動会の徒競走でいつも一番だったので、小学校4年生の時に学校の先生に勧められて始めました。
- 陸上を続けられた理由って何かあったのですか?
福島 そのクラブに仲の良い友達がいたので、その子と遊びにいく感覚で続けていました。
- 野村選手と一緒で、楽しかったから続けられたんですね。北風選手は?
北風 私は小学校4年生の時に父が勝手に陸上大会の試合に申し込んでいたのがきっかけです。
-(一同笑)。何故陸上だったんでしょうね?
北風 父が陸上の選手でしたし、姉たちもバスケをやっていたりしたので全員分の試合を申し込んでいたんです。正直あまり陸上が好きだったわけではなく、一度高校の時にも辞めようと思ったんですけど、高校2年のときに大好きだったおじいちゃんが亡くなってそれから真剣に陸上に取り組むようになりました。
-おじいさんが亡くなって、どうして真剣になったのでしょう?
北風 私が小学生の頃に陸上で優勝したりした時や、新聞の優勝記事などでとても喜んでくれたおじいちゃんだったんです。なんでも一人でやる人でもあったので、そんなおじいちゃんを失って、このままじゃいけないと思って頑張るようになりました。そこから本当の陸上の楽しさを知ったというか、頑張れば記録が伸びるというのを実感できて、それならもうちょっとやって上を目指していきたいなと思いました。

- なるほど。他の皆さんにもそういうキーポイントみたいな出来事はありましたか?
野村 私は大学で一度辞めようとも思っていて、企業の内定ももらっていたんですが、夜中にふと走りたくなって走りにいったらすごく楽しくて、「あぁやっぱり私は走るのが好きなんだな」って思ったことを鮮明に覚えています。それで内定をお断りして、そこからまた走ることを決心しました。
- なんだかその時の情景が思い浮かぶようなぐっと来る話ですね。福島選手は無いですか?
福島 ないです。
- (一同笑)。
長田トレーナー そんなことだろうと思った(笑)。
- 寺田選手が陸上を始めたきっかけはなんでしたか?
寺田 私は両親が色々なスポーツをさせてくれたんですが、小学生の頃運動会で一番だったり、大会で良い成績だったりしたのでそのまま続けてきました。父が長距離、母が短距離選手だった影響も大きかったと思います。
- 不思議なんですが、皆さん足が速いのって最初からなんですね。小さい頃に特別に指導を受けた感じでもないですし、大体小学校の頃にきっかけがありますね。
長田トレーナー トップレベルまで来れる人たちというのはそういうものなのかもしれませんね。
- 陸上競技で辛い事ってなんですか?
野村 記録が出ないことですね。
- でも陸上短距離というのは極端に速くなったりもしないですよね。
野村 記録が出るときの喜びと、出ないときの悲しみのギャップの辛さですね。
- なんだか陸上短距離って技術的に上手くなって速くなるものでもないような気がしますがどうなんですか?
野村 そうだと思います。どう練習するか、その練習次第で結果が変わってくるものだと思います。





     
     
     
- 福島選手の陸上競技での一番の思い出は何ですか?
福島 私はやっぱり北京オリンピックです。
- ロンドンオリンピックじゃないんですね。
福島 やっぱり初めての世界大会でしたし、一番大きなターニングポイントでした。
- 大きな達成感がありましたか?
福島 そうですね。やっぱりオリンピックを目標にしていましたし、あれだけの大きな舞台で走れたことは嬉しかったです。
- 北京、ロンドンと続いたオリンピック出場という目標を達成していかがですか?
福島 うーん、達成というか・・・。目標は常に逃げていくものだと思っているんです。目標を達成したら、次の新しい目標が生まれますから。だから目標は常に逃げていくという感覚があるんです。
- なるほど。福島選手の現在の目標は(北海道ハイテクA.Cの公式HP情報によると)「100M:10秒台」とのことですが、この大きな目標についてはいかがですか? (2012年ロンドン五輪金メダルのタイムが10秒75。福島選手の持つ日本記録が11秒21
福島 確かに10秒台はすごい記録ですが、無理だと思ったら達成できません。無理だと思ってないから目標だと思ってます。
- 皆さんの心に残る陸上の思い出は?
北風 私はやっぱり高校生のインターハイ優勝ですね。
寺田 私はベルリン世界陸上出場ですね。なかなか記録が出ずに苦しんだ末の出場権獲得だったので、本当に嬉しかったです。


     
     
     
- 治療器との出会いは?
野村 私は長田トレーナーからの勧めです。肉離れを起こしてしまった時に、福島選手から超小型微弱電流刺激装置を借りたのが最初でした。それ以来練習前に超音波治療器を使用したり、練習後にはやはり超小型微弱電流刺激装置でケアしたりします。
- チームで超音波治療器をお持ちですが、お使いになっていますか?
野村 はい、練習の前に必ず使っています。痛み防止ですね。練習の後にも使いますね。そういえば大会前に体がむくんでいたときに長田トレーナーから超小型微弱電流刺激装置を胸の部分と鼠蹊部に貼ってケアするといいよと言われて使った事もありました。
福島 私は治療器を使い始めたきっかけはよく覚えてないんです。携帯型小型電流刺激装置をチームで使っていたのが最初だったかもしれません。ヘルニアを治療していた頃か、ハムストリングを痛めたときでしょうか。超音波治療器をケガをした時などに使います。
- ケガとはどういったものなんでしょう?
福島 捻挫ですね。ちょっと指をぶつけたときとか。練習中に捻挫をした時には毎日使いました。
- 陸上の練習中ってそんなに捻挫するものなんですか?
寺田 私はハードル走競技なので、足にハードルをぶつけて痛めた時などには超小型微弱電流刺激装置を使って治療しています。
長田トレーナー この子たちバスケットボールをするんですよね。その時に痛めたりするんです。
- 先ほどもやっていらっしゃいましたね。練習の一環としてやってるんですか?
福島 バスケだけじゃなく、テニスやサッカーもやります。大会前は一応気をつけてやってるんですが。
北風 サッカーやバスケはたくさん汗をかくことができるので、監督が気分転換の意味を含めて取り入れてるんです。
- 陸上短距離のコンディショニングケアってどんなことなのでしょうか?
長田トレーナー 疲れを残さないようにしながら、ケガの予防を行うことだと思います。絶対にこれといったことはなく、各個人の状況を見ながらケアするのが基本ですね。




     
     
     


- 現在の課題は?
野村 ケガをしない体作りです。筋力強化とバランスですね。
- 福島選手は?
福島 現状打破です。
- 現在でも日本女子最速(100M:11秒21)の福島選手ですが、あえて現状打破ということなんでしょうか?
福島 新しい事にチャレンジしていくということです。走りを含めて。
- 走りを含めて、ということは何か違う意味合いが?
福島 それはこれからのお楽しみです。
- (一同笑)。福島選手はその独特の走りがアメンボ走法などと言われていますが、いつからそうだったんですか?
福島 あれは周りがそう呼ぶようになっただけで、私が言い出したわけではないんです。自分で意識したこともないのでよくわからないです。
- でも普通の人はあんな風に走れないわけですよね。何故あの走り方になったんでしょう?
福島 うーん・・・、でも普通って何ですかね。走りに普通も正解もなくて、こうしたら速く走れるということは決まってないんですよね。
 
- 北風選手はどう思いますか?
北風 確かに福島選手のような走り方をする人はなかなかいませんが、やっぱり走りの正解というものはないですね。いかに自分の走りというものの中で、監督やトレーナーの指導を受けて練習を重ねて、自分の走りを高めていくことが重要なんだと思います。
- 北風選手の課題は?
北風 腹斜筋を鍛えて上手く体のバランスを取れるようにして、走りに活かせればいいなと思っています。
- 陸上選手に腹筋は重要なんですか?
北風 重要ですね。スクワットなどの足のトレーニングもしますが、体全体の作りのバランスが大事ですね。特にお尻とコア(体幹)のトレーニングが重要だと思います。
- 寺田選手の課題は?
寺田 栄養面と体全部を使えるようになることです。手足だけの走りではなく、お尻から体全体の体幹を使った走りですね。やっぱり体幹がしっかりしてくると体のブレが無くなって走りのロスが無くなりますから。
     
     
     


- 各選手にとっての陸上競技とはなんでしょう?
野村 生活の一部になっているので、ご飯と一緒ですね。無くてはならない大切な毎日の日課みたいな感じです。
福島 仕事だと思います。皆さんが働くこと、仕事に対して持っている意識や感覚と同じものです。私も皆さんと同じように給料をもらっていて、私の場合は仕事の内容が陸上という、ただそれだけのことです。
北風 人生そのものだと思います。陸上が無かったらどうしようもなかったと思います(笑)。陸上競技のおかげで人間的に成長できた事、自分が生かされていると思えることがとても多かったんです。だからこれから現役を引退してもずっと陸上競技に携わっていきたいと思っています。
寺田 言い方がおかしいかもしれないですけど、子供の大好きな遊びみたいな「夢中になるもの」だと思います。もちろん辛い時期もたくさんありましたけど、やっぱりこうして周りの人に恵まれてこうして走っていられるのは陸上が好きで、自分の成長に繋がって、素直に夢中になれたのかなと思いますから。
(2012年11月29日 北海道ハイテクアスリートクラブにて)
     
     
   

野村有香(のむら・ゆか)

1987年6月18日生まれ。福井県出身。 種目:100Mハードル・400Mハードル。400Mハードルで日本歴代7位。モットーは「花が咲かないときは、根を伸ばせ」。今後の目標はリオデジャネイロオリンピック出場。

 

福島千里(ふくしま・ちさと)

1988年6月27日生まれ。北海道幕別出身。 種目:100M・200M。アメンボ走法と言われる独特の走りで頭角を現し、北京・ロンドンオリンピックの日本代表選手に。100M・200Mともに日本記録保持者。
福島千里公式ブログ

 

北風沙織(きたかぜ・さおり)

1985年4月3日生まれ。北海道釧路市出身。 種目:100M。両親も元陸上競技選手であり、高校3年時にはジュニア/インターハイ/国体少年女子Aの100M短距離で三冠を達成。2012年11月1日に大学の後輩と結婚。

 

寺田明日香(てらだ・あすか)

1990年1月14日生まれ。北海道札幌市出身。 種目:100Mハードル。両親も元陸上選手であり高校でハードルを始め、100Mハードルでインターハイ3連覇。2008・2009・2010年の日本選手権で3年連続優勝を果たす。

 
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